ライバル校が好きなら間違いなく買う理由 -ガールズ&パンツァー ライバル校アンソロジー書評-
人気ジャンルはアンソロジーコミックも多い、大抵、そのスマッシュヒットや大ヒットを飛ばしたジャンルならシリーズ化タイトルも多く出回るし、公式からアンソロジーが出る事だってよくある。しかしガルパンの場合は、公式アンソロジーが3冊、他アンソロジーが1シリーズ5冊(16年2月現在)という割と控え目な数字である。
アンソロジーコミックは当たり外れの差が激しい。まあこんなものか、と思う程度の代物から買った事を悔やむもの、読んだ後に良かった探しをしたくなるものまで、ピンからキリまである。元々ガルパンは土壌が豊かでないのでこうした存在は出来はどうあれ常に歓迎であるが、特筆すべき存在はライバル校アンソロジーだろう。ガルパンのアンソロジーで最も良いものであり、ライバル校が好きなら間違いなく買うべきに値する。
続きを読む知られざる、そして今読まれるべき戦車漫画 -幻の豹収録 ウクライナ混成旅団 書評-
戦車を題材とする作品が今アツい。
ガールズ&パンツァーのヒットにより、ミリタリー界隈は船と並んで戦車に沸いている。 戦車を題材とする作品が目だって取り上げられるようになったのは喜ばしい事でもある。漫画に限れば「シェイファー・ハウンド」「重機甲乙女 豆だけど」などがあるし、映画ではM4シャーマンとタイガーⅠのガチバトルが見れた「フューリー」や戦車版白鯨とも呼ばれた「ホワイトタイガー」もある。ゲームでは「World of Tanks」が人気である。ミリ姫のサービス停止は残念だったが……
もちろんここに来て古い作品もスポットが当たっているし、古典作品として最高峰の小林源文の戦記漫画がよく挙げられる。「黒騎士物語」や「カンプグルッペZbv」とか、どっちも大好きだ。でもこうした場でそんなに見かけない作品で、物凄く好きで尚且つ猛烈に推したい作品がある。滝沢聖峰のウクライナ混成旅団である。今作について改めて語り、そして知らない人に勧めていきたい。こいつは面白いぞ、と。
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