Paranoia Diary

趣味の事とかTwitterで書けなかった事とか雑感とか日記とか

艦娘と戦争と青春、ミリタリーを纏った渾身のノベライズ -陽炎、抜錨します!書評-

 艦これのメディアミックス作品は多数存在している。有名なのを上げれば漫画の公式四コマ「吹雪、がんばります!」や「いつか静かな海で」「水雷戦隊クロニクル」、小説では「鶴翼の絆」あたり、そして悪名高き醜悪なTVアニメ版などだ。

 現在進行形で続いているのもあれば、連載・放送終了したものもあるし、中には打ち切りにさせられた「side:金剛」や連載すら適わなかった「ブラックオーダー(仮)」もある。

 内容も玉石混合であり、目を見張るメディアミックスもあれば、Pixivあたりに上げられてる二次創作作品の方がはるかにマシというものまで様々だが、円満に完走を果たした超面白い、クソゲー原作から生まれた名作メディアミックスを取り上げよう。

 「艦隊これくしょん 陽炎、抜錨します!」だ。

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思い出のゲーム探訪 「メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦」前編

 メダル・オブ・オナーと聞いて今の若いFPSゲーマーは何を思うだろうか?まず今の中学生・小学生はシリーズが初登場した時代には生まれてすらいないし、高校生や大学生ゲーマーも物心つくころにようやく発売されたという、歴史の浅めなFPS世界の歴史でも古い実績を持つシリーズであり、今の若い人には「Call of Dutyと戦って負けたシリーズでしょ?」と身も蓋もない印象をもたれがちな作品でもある。

 ぶっちゃけその言葉は否めない。WW2モノFPSというジャンルに執着しすぎて、名シングルを引っさげて現代戦に参戦して2作で消えた(名誉の為に言うが、2作とも名作である)というシリーズであるのは周知の事実だ。でも、古参のゲーマーは口を揃えて「ミリタリーFPSの基礎を築いた偉大なシリーズだった」と答えるだろう。

 小学生・中学生の頃に俺がアホかと言うぐらい遊んだ名作、その国内家庭用版第一作目であるPS2メダル・オブ・オナー 史上最大」を遊びながら、今回はメダル・オブ・オナーシリーズが楽しかった頃を俯瞰してみよう。

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戦車道のそれまでとこれから -リトルアーミーⅡ書評-

『ガールズ&パンツァー』人気が凄い。

 いや元々人気だったろうが、とガルパンおじさんとかつて呼ばれていた人種は答えるが今までの道のりは決して平坦では無かった、ガルパンには確実に冬の時代があった。

 2013年に本放送が終了し、一向に延期を重ねて公開しないOVA、さらに去年の11月公開となった劇場版と、その間に真のファンはTwitterやふたばのガルパンスレでガルパンの妄想を呟き、同じく残された絵師たちの絵や公式ピンナップなどで飢えを凌いでいた。その時代に比べれば今はバブルにも等しい状態である。

 冬の時代を支えていたガルパン二大コミカライズ「もっとらぶらぶ作戦」と「リボンの武者」は飢えを凌ぐにはもってこいの公式が投下する補給物資、いわばケアパッケージだったわけだが、その中に加わったタイトル「リトルアーミーⅡ」は前2作とも違った異色作だった……

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ハーメルンはいいぞ

 小説を書いている。

 果たして小説と読んでいいのか不明だし二次創作が殆どだが、とりあえず読み物を書いている。愛してやまないガルパンに、艦これなどだ。バイオレンスなのも真面目なのもふざけたのも官能的なのも、全てひっくるめて書き続けているが、それを披露している場所は最近変わりつつある。初めはPixivで書いていたが、随分前からPixivは止めて、ある場所で書く事にした。ハーメルンだ。

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